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「聖書の世界」が、こんなに身近に!
聖書に登場するストーリーをたどりながら、
いにしえの人びとの暮らしぶりを紹介します。
各地で発見された貴重な出土品も多数掲載!
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「聖書の世界」が、こんなに身近に!
聖書に登場するストーリーをたどりながら、
いにしえの人びとの暮らしぶりを紹介します。
各地で発見された貴重な出土品も多数掲載!

旧約聖書の『創世記』では、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフらが「族長」とされている。族長たちはイスラエルの基礎を築いた父祖とみなされている。その背景とされる時代や、彼らが旅をしたとされる土地の文化については、考古学的にも豊富な情報が得られている。族長たちの物語は、紀元前2600年ころか ら紀元前1800年ころにかけてのもので、アブラハムの活動がもっとも古く、エジプトにおけるヨセフのそれがもっとも新しい。
伝承によると、アブラハムは イラク南部のウルから、トルコのハランを経てカナンの地に到達したとされている。この長旅が事実であったという考古学的な証拠はないが、それが行われたと いうことには、ほとんど疑いの余地がない。

古代イスラエル人の信仰する「唯一の神」が広く受け入れられるようになるまでは、「聖なる地」の人々も多種多様な神を祭り、さまざまな礼拝の儀式を行って いた。
それぞれの神または女神は、戦争、天候、収穫、出産などをつかさどると信じられていた。このような神々についての知識は、ほとんど、シリアのラス・ シャムラの遺跡から出土した後期青銅器時代の粘土板の記録から得られた。それによると、神々の最高位に位置するのは天空を支配する神、エルで、「人類の 父」でもある。エルの妻アシェラは海洋をつかさどる。その子どもに当たる神々は70を超え、戦争と嵐をつかさどるバアル神や、愛と多産をつかさどる女神ア スタルテなどがいる。

聖書は、よく知られているように、単一の文書ではなく、63もの文書の集合体であり、大きく分けると旧約聖書と新約聖書の2つの部分からなる。
「聖なる 地」で研究に携わる考古学者にとって、聖書は、歴史、宗教、哲学、社会学、語学および文学など、さまざまな領域における情報に満ちあふれた最大の資料であ る。しかし、聖書といえども、ほかの古典を扱う場合と同に、十分な批判力を備えたうえで参考にしていかなければならない。
旧約聖書に含まれる文書の多く は、長年かかって編纂されたもので、最終的な形に落ち着いたときには、そこに記述されている事柄が実際に起こってから、すでにかなりの歳月が経過してい た。聖書を編み上げているそれぞれの糸を解きほぐし、解明することは、それ自体独立した研究分野である。
「聖なる地」の地図
「海の民」ペリシテ人
旧約聖書の世界で人びとが食べていたもの
レリーフに刻まれた「ラキシュをめぐる攻防」
「死海文書」はどのように発見されたのか
イスラエルの基盤となったカナン人
ノアの箱舟と動物
ダビデの王国が分裂して、イスラエル王国とユダヤ王国に
イスラエルに関する、もっとも古い記録
実は偽物だった! トリノの「聖なる布」
モーセは捨て子だった!?
アルファベット式表音文字はカナン人によって生み出された!