「知」のビジュアル百科トップ > 世界の歴史の図鑑 > 中世ヨーロッパ入門
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騎士、貴婦人、司教、修道士、巡礼……
暗黒時代からルネサンスにいたる
謎に満ちた時代を豊富な写真と図版で解き明かすビジュアルブック。
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騎士、貴婦人、司教、修道士、巡礼……
暗黒時代からルネサンスにいたる
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1386年に、フランスのある聖職者が、「男が女よりもはるかに高貴であり、高潔であることは明らかだ」と書いている。
中世の教会は、女性を男性より劣る ものと見ており、女性は従順で、父親や夫に服従しなければならないと教えた。
しかし、実際の女性の生活はそれとは異なっていた。女性がみな家でじっとしていたわけではなく、多くは生活のために働かなければならなかったのだ。
農民の女性は夫といっしょに畑で激しい労働に従事し、そのうえ家族の食事や衣服の世話もしなければならなかった。
職人の妻や娘のなかには、雇われて作業場で働き、自ら本職の職人として自立する者も少なくなかった。
いっぽう、金持ちの家の 女性は大きな所帯を切り盛りし、夫の仕事をこなすこともあった。
しかし、国事に影響を及ぼす女性となると、王妃、貴族夫人、大きな力をもった少数の女子修 道院長などに限られた。

「私は何も知らず、文字を読むこともできない哀れな老女です。でも教会に行けば、絵に描かれた天国や、亡者たちが火にあぶられる地獄のようすを見ることが できます」。
これは15世紀のフランスの女性の言葉であり、中世ヨーロッパの教育のない何百万という人たちの気持ちを代弁するものでもあった。
彼らにとって、大聖堂や教会はただの礼拝の場所ではなく、絵本であり、美術館でもあった。大聖堂には彫像や彫刻、絵を描いたパネルや壁画がたくさん並び、聖人や聖書 の登場人物の物語を語っていた。
なかでもすばらしいのはステンドグラスの窓で、そこから流れ込む光は、目のくらむような華やかな色で、あたりを満たした。

中世の人々が音楽を聞くのは、たいてい教会であった。音のよく反響する大聖堂の中で、修道士や聖職者たちは、単調な詠唱によって聖句を唱えた。
この美しい 一種の歌は、「単旋律聖歌」と呼ばれた。オルガンのある大聖堂はほとんどなく、教会の歌は楽器の伴奏がないのがふつうだったが、王や貴族は、トルバドゥー ル(P.26参照)と呼ばれる詩人兼音楽家が演奏するハープやリュートを聞きながら、晩餐を楽しむことも多かった。
祭りの日には、一般の人々も笛や太鼓に 合わせて民謡を歌い、ダンスをした。
1400年頃には、多くの都市が専門の音楽家による都市の楽団をもつようになり、ショームという縦笛やトランペットを 吹きながら行列に加わった。
聖書を描いたステンドグラス
窓が語る貧富の差
大聖堂の構造
農民のファッション、修道士のファッション
ヨーロッパ全人口の3分の1の命を奪ったペスト(黒死病)
中世人の平均寿命は約30歳
清貧、純潔、服従…ベネディクト会修道士の3つの戒律
大きな影響をおよぼした「異教徒」たち
汚物は窓から投げ捨てていた!
厳格なルールにのっとって行われた「宮廷風恋愛」
中世の手術は、床屋兼外科医が行った!
十字軍の飢えた兵士が食べたものは……