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古代ローマ人の生活が手に取るようにわかる!
皇帝のくらしから、奴隷のくらしまで、大英博物館所蔵の
貴重な資料とともに魅力に富んだ古代ローマ文明を紹介。
ローマ帝国の起こりから終焉まで、楽しく学べる入門書です。
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古代ローマ人の生活が手に取るようにわかる!
皇帝のくらしから、奴隷のくらしまで、大英博物館所蔵の
貴重な資料とともに魅力に富んだ古代ローマ文明を紹介。
ローマ帝国の起こりから終焉まで、楽しく学べる入門書です。

裕福なローマ人たちは、夜明けとともに仕事を始め、昼過ぎには公衆浴場を訪れ家に帰って、本格的な食事(ケーナ)をするのが常だった。
それも、単なる食事 というよりは社交の場でもあったから、ディナー・パーティーといってもよいものだった。ふつうは2時か3時ごろから始まり、しばしばゲストが招かれ、食事 の途中には道化やダンスなどの余興があり、ときには詩の朗読などが行われることもあった。
食卓を囲む人たちは優雅なギリシア風のシンテシスと呼ばれるロン グドレスを身にまとい、低いテーブルのまわりに置かれた3人掛けの長椅子にゆったりと横たわった。
食卓には使用人たちが次々に料理を運んだ。ローマ人たちはフォークを使わなかったので、たびたび手を洗う必要があった。
このようなデイナー・パーティーのなかには、飽食、泥酔、あるいは大騒ぎをともなう粗野な ものもなかったとはいえないが、大方は先練されたものであった。

古代ローマでは、医学は未だ幼稚な段階にあり、病気の原因についても科学的に理解されてはいなかった。
ローマ人の多くは、病気は神々や魔女や人々の呪いが 引き起こすと信じていた。そのため、病気の治癒を願う人々は超自然的な方法に頼って、遠く離れた聖地を訪れたり、イギリスのバスのような湯治場に出かけて行ったりした。
医者はたいていギリシア人で、女性はきわめてまれであった。しかも、治療費が高いうえに偽医者も少なくなかった。今日では抗生物質の投与か数日間の入院によって治すことのできる病気も、当時はたとえ腕の良い医者であっても、なかなか治すことができなかったのである。
例えば、今日では簡単な手術で完治する虫垂炎も、当時は生命にかかわる病であった。ある程度は効果的な薬物もあるにはあったが、完全な麻酔薬はまだなかったので、外科手術は恐ろし く苦しみをともなう危険な治であった。
優れた医者たちの努力にもかかわらず、ローマ人たちが神々に奇跡を祈りたくなる気持ちも、わからないことではない。
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