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ヨーロッパ各地に今なお残る中世の城と、
当時の人々の暮らしぶりをわかりやすく紹介するビジュアルブック。
ロワール河畔の城/スペインの城/ドイツの城/十字軍の城/日本の城/ほか。
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ヨーロッパ各地に今なお残る中世の城と、
当時の人々の暮らしぶりをわかりやすく紹介するビジュアルブック。
ロワール河畔の城/スペインの城/ドイツの城/十字軍の城/日本の城/ほか。

フランスのロワール河沿いに多くの城郭が築かれた。
おそらく最古の主塔として知られるドゥエ・ラ・フォンテーヌ[ソーミュール南西]も、ごく初期に建てら れたものである。
フランスの築城術はフィリップ尊厳王の治世(1180〜1223)に発展し、強固な主塔、城壁、円塔、そして前面が船のへさきのように伸 びたくちばし形の塔を備えるものとなった。
城壁から足のない見張り小塔が突出し、塔にはたいてい高くとがった円錐形の屋根がつけられた。15世紀に入る と、フランスの城はさらに豪奢になっていった。

スペインは711年から、キリスト教徒がグラナダで最終的勝利をおさめた1492年まで、イスラム教徒ムーア人)に支配されてきた。
イスラム教徒はキリス ト教徒と様式を異にし、たとえば四角あるいはくさび形の塔をもつアルカサバ(砦)を築いた。敵のキリスト教徒の騎士たちが築くトーレ・デル・オメナへ(主塔)は、たいてい円形であった。
14世紀からキリスト教徒は南進し、イングランドやフランスでみられるものに近い城を建てた。だが、その後も王と貴族間の 抗争が続き、イスラムとキリスト両様式が混在した形式の城が生まれた。

現在のドイツ地域には、皇帝の統率のもと多くの君侯と貴族が居城を構えていた。
13世紀に中央の統制が崩れると、多くの弱小領主がさかんに城を築きはじめ、強奪の基地にする者たちも出た。
ドイツの城は一般に、設計が地形に左右されている。丘や山を利用するほか、ライン河沿いに建てられたものも多かった。 平地では、広い堀で守られた水城(ヴァサー・ブルク)がみられた。
ドイツ騎士修道会はトーチカに似たレンガの要塞を築き、矩形の城庭を囲んで居住区と宗教 施設を配した。11世紀と12世紀の大きな城の大半には、のちに壁塔を備える城壁が加えられた。
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